「離婚」は、最初からしようと思って結婚する人はいないと思います。でも、ずーっと我慢し続けるくらいなら、離婚を選ぶ人もいる。私もそのひとりでした。
離婚を決意したとき、ほとんどの人にとって「住まいをどうするか」は避けられない問題になります。でも、心身ともに疲れている状態のところに、いろいろな手続き、子どもがいる人は親権のこと、お金のこと、仕事のこと……
対応しなければいけないことが多すぎて、住まいはつい後回しになりがちだったり、「とりあえず」で適当に決めてしまうことも多いと思います。
でも、その「とりあえず」が、あとで「引越し貧乏」につながったり、後悔をしてしまうことも。私自身、2度の離婚を経験して、そのことを身をもって学びました。
離婚後の住まいの選択肢は、大きく3つ。
① 実家に戻る
② 賃貸を借りる
③ 家を購入する
それぞれにメリットもデメリットもあります。心身ともに余裕がない時期だからこそ、あらかじめ選択肢を知っておくだけで、いざという時、ぐっと判断しやすくなります。
私自身、1度目の離婚ではまず実家に戻り、気持ちと生活を整えてから賃貸へ。2度目は直接賃貸を借りました。
① 実家に戻る

実家に戻るのは、お金を貯める時間が作れるのが一番のメリット。私の場合、多少のお金を実家に入れましたが、家賃、水道光熱費がまるまる出なかったのは、大きかった。
1度目の離婚の時は半年ほど実家にお世話になり、その間に次の生活の準備を整えることができました。
ただ、実家が「安らげる場所」になるとは限りません。
お互いにそれぞれの生活リズムができているので、一緒に暮らすのは思ったより大変。広い家でなければなおさら、気を遣う場面も多くなります。
それに、精神的に弱っている時期だからこそ、家族のちょっとしたひと言が気にさわったり、そんな自分を責めてしまったり、さらには、近所の目が気になったりすることも。20数年前は今より離婚への偏見もあったので、余計につらく感じることもありました。
実家に戻ることは「ゼロからのスタートを支える一時的な場所」と割り切って考えるのが、うまく活用するコツかもしれません。もし長く生活するつもりなら、ストレスを覚悟の上で、お互いへの我慢と気遣いが大切です。
② 賃貸を借りる

2度目の離婚の時は、実家には戻らず賃貸を借りることにしました。1度目の経験から、実家に戻ることへの気持ちの負担がわかっていたから。しかも2度目だし。笑
賃貸のメリットは、自分のペースで生活できること。気持ちをリセットして、新しいスタートを切りやすいです。
ただ、私が身をもって学んだことがあります。
40代での賃貸探し、入居審査は通りました。「とりあえず引っ越せればいい」と思っていたので、築40年以上のマンションで、1LDK。家賃6万2千円。即入居可。リフォームはされていて、築年数のわりにはキレイでした。ベランダがなかったけど、借りる時は、そんなに「問題ない」と思っていました。
でも、仕事帰りに洗濯して、洗濯物を持って階段で屋上まで運んで……エレベーターもないマンションだったので、「問題ない」は途端に「問題あり」に。結局ずっと部屋干しになりました。
そして、生活していくうちにビックリしました。下駄箱の靴も、クローゼットの服も、カバンも、壁も——カビだらけに。部屋干しが原因ではないと思いますが、お気に入りのものを捨てなきゃいけないレベルだったので、本当にショックでした。
私がSNS部長を務める会社の社長——不動産業界30年以上のプロ——に聞いたところ、古いマンションがカビやすいのには理由があるそう。年月が経つにつれてサッシに隙間ができたり、配管のつなぎ目から微量な湿気が漏れ続けたり、さらに外壁から雨水が侵入してきたりして、壁の中でカビが繁殖しやすくなるんだとか。
特に築30年以上の物件は断熱性能が今の基準より劣るため、結露が発生しやすく、北側の部屋や収納スペースは要注意。内見の時に北側の壁や天井の黒ずみ、窓枠周辺のカビ跡を確認しておくことをおすすめします。
見落としがちなのが、退去時の費用負担。カビによる損傷は、場合によっては借主側に修繕費用を求められるケースもあります。入居前にしっかりチェックしておくことが大切です。
私は、てっきり古い建物はコンクリートが乾燥していてカビにくいと思っていたので、まったく逆で驚きました。結局私は契約更新のタイミングで引越しすることに。これがまさに「引越し貧乏」への第一歩でした。
③ 家を購入する

実は今、後悔していることがあります。「30代前半で離婚した時に、家を購入していればよかった」と。
その社長は、ご自身が執筆された著書の中で、
「独身女性は、30代でマンションや戸建ての購入に踏み切ることをおすすめします。将来結婚するタイミングが来ても、賃貸に出してオーナーになればいい。売却は考えず、保有し続けてください。」
結婚する時に離婚のことを考える人はいないけれど、もし離婚という出来事が訪れた時、住む場所があるというのは本当に大きな安心です。
特に40代で離婚、しかも仕事をしていない場合は、賃貸探しでかなり苦戦することになります。そんな時に「家がある」というのは、どれだけ心強いか。
そして老後のことを考えると、家があれば年金だけでも生活できる可能性が高くなります。もし施設に入ることになれば、売却して資金に充てることもできる。
住宅購入は夢を叶えるだけでなく、自分の財産として、将来への安心と自信につながるものだと思っています。
と述べています。
ただ、購入する時は注意が必要です。不動産屋さんは、こちらから聞かない限りデメリットを教えてくれないことも多い。「ただ売りたい人」から買ってしまうと後悔することになりかねません。女性目線で寄り添ってアドバイスしてくれる、信頼できる専門家に相談することが大切です。
まとめ
離婚後の住まいの選択肢は、実家・賃貸・購入の3つ。どれが正解というわけではなく、その時の状況や気持ちによって変わります。
ただ、心身ともに疲れている時期だからこそ、「とりあえず」で決めてしまうと、あとで引越し貧乏になったり、カビに悩まされたり……と、私みたいになってしまうことも。笑
先に述べたように不動産屋さんは、聞かない限り教えてくれないことがたくさんあります。しかも大手だから安心というわけでもないそう。社長によると、不動産の専門知識よりも自分の営業成績を優先する担当者も少なくないのだとか。
だからこそ、不動産会社選びも大切。経験者や信頼できる専門家に相談することが、一番の近道だと思っています。
このブログが、同じように悩んでいる女性の「知っておけばよかった」を少しでも減らせたら嬉しいです。
次回は、賃貸を借りる時の入居審査について、実体験をもとにお伝えします。

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